2013年(平成25年)4月25日

古河AS株式会社はメキシコ・グアナファト州に自動車部品会社を設立します。新会社はメキシコの日系自動車メーカー向けにワイヤハーネス(組み電線)を製造・販売し、2016年度には売上高約50億円を見込みます。

今後は安全装置の一環であるエアバッグ用のステアリング・ロール・コネクタ(SRC)等をはじめとする自動車部品の販売も視野に入れて事業を拡大していきます。

■設立の目的

2011年9月に古河電工グループの北米における自動車用ワイヤハーネスの製造・販売会社であったフルカワ・ワイヤリング・システムズ・アメリカを、同じく北米にてステアリングロールコネクタを中心とした自動車部品の製造・販売を担っていた古河電工グループ100%子会社のアメリカン・フルカワ・インクに統合し、QCDDM(*1)改善等のシナジーを創出して、北米における自動車部品事業の更なる商圏拡大をはかってきました。その結果、ワイヤハーネス事業では日系カーメーカーからの受注が拡大しており、なかでも近年日系カーメーカーのメキシコ進出・生産拡大に伴い、特にメキシコ法人からの受注が増加しています。

新会社は、ワイヤハーネスを中心にメキシコ市場、さらにはワイヤハーネスを含む自動車部品全般においてメキシコの特恵関税制度(*2)を活用して南米・欧州市場への商圏拡大もめざします。

■新会社の概要

会社名:       Furukawa Automotive Systems Mexico S.A. De C.V.

出資比率:      古河電工グループ100%(古河電工 40%、古河AS 60%)

資本金:        5,500千米㌦(約5億円)

設立予定:      2013年5月

操業予定:      2014年1月

従業員数:      300名(2014年)、1,000名(2016年)

製造拠点(工場): メキシコ グアナファト州アカンバロ市

営業品目:      自動車用ワイヤハーネス、自動車部品

(*1):カーメーカーがサプライヤーに求めるQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期遵守)、Development(開発能力)、Management(運営管理)の略。

(*2):メキシコ-メルコスール(アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ)との間では、特に 自動車、自動車部品等について相互に特恵関税を供与する協定(ACE No.55)が発効されています。同様に、メキシコ-欧州の間でも、自由貿易協定にあたるEUメキシコ連合協定  (TLCUEM)やEFTA・メキシコ自由貿易協定(ESFTA)が締結されています。

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